【読書】入社1年目からの数字の使い方
入社1年目からの数字の使い方 |
「数字で伝え、相手に納得してもらう」
というビジネスの基本を学べる本。
ビジネスにおける「数字」は手段であり、その背後の意味、伝える相手を想像してこそ生きる。
新人を想定して書かれているので分かりやすく、なんと胸にズキュンと来る人生哲学まで散りばめられていた(私感ですが)。
数字への苦手意識から購入しましたが、心理的ハードルも下がりました。
具体例も多く、明日から業務に活かせるアレコレがたくさん。 本当にありがとう!
【グッと来た3点】
数字を使うこと=差をつけ、判断する理由を手に入れること
相手の前提やモノサシに合わせて「数字」をプレゼンする
「100%の理解よりも75%の納得感」をゴールにする
以下は自分用メモ。
数字の基本
- 仕事で使う数字はたったの2種類
→ 実数 = 量をあらわす
→ 割合 = 実数の質をあらわす - 割合を見る時は分母(もとの実数)を意識する!
- 数字を相手が受け取りやすい単位に変換してあげる
- 「具体的にどれくらい?」を数値化すること
→逆にこれを尋ねられたらアウト
数字を使って論理的に考える
- 相手の前提と「何を大切にしているか」を知る
→ なぜなら「前提→考え方→行動」だから
→ これが分かると自分が確認すべき事項や行動目的も明確になる - 数字言葉を使って論理的思考とアウトプットを磨く
- 最適な行動を導く「なぜなら」と「したがって」の自問思考
- 自分に制限をかける。もし1分・1行しかなかったら?
- 数字を使うこと=差をつけ、判断する理由を手に入れること
→ 思い切って差をつけることが極めて重要
→ 例:成功確率や感触を数値化して仕事の優先順位を決める
数字を使って伝える
- 3分でざっくり計算する
→ 時間をかけて細かくすれば良いものばかりではない
- 報告:「情報→数字→情報」のサンドイッチで伝える
→ 聞かれたことに答える→数字で説明する→自分の考えや意見を伝える
→ <情報・評価・意見>と予測します。ネガティブシナリオなら<数字>、ポジティブシナリオなら<数字>。具体的な予測値は<数字>。この数字は◯◯から算出した◯◯の平均値です。ただし、過去のデータが少ないので誤差が出ることも想定しておくべきだと思います<情報>。
- 数字「を・で」伝える場面を見極める
→ 数字を伝える場面:実数・量を聞かれている
→ 数字で伝える場面:良いか悪いかの質を聞かれている
- 相手がほしがっているもの・目的で正確な数字とざっくりな数字を使い分け
- 必要な数字だけを伝える=数字のノイズカット
→ 伝える側は恐怖から情報を多く与える
→ 伝えられる側は知りたい情報に辿り着くまでストレス
- 情報を伝える時のルール:1行に2つの数字を入れて伝える
→ 2つの数字が存在すると意味をもつ=質の判断基準になる
数字を使ってデータを読む
- 数字を見る→大小を把握→傾向と異常値を探す→情報に変える
- データをデータのまま読まない、まずグラフ化してから読む
- 平均値だけで判断しない;中央値、最頻値
→ 平均値:そのデータの大小を平らに均した状態にあたる数字
→ 中央値:そのデータを大小順に並べたときに真ん中に位置する数字
→ 最頻値:そのデータの中でもっとも多く存在する数字
- データを読む5つのステップ
1.まずはグラフ化し「傾向」と「異常値」を把握
2.データの平均値と標準偏差を計算
3.必要であれば異常値を取り除き、平均値と標準偏差を計算
4.「平均値±標準偏差」でだいたいの散らばりの範囲を把握する
5.「標準偏差÷平均値」で相対評価する
数字を使って資料をつくる
- グラフはそれぞれ表現するものがある
→ 大小の表現:棒グラフ
→ 推移の表現:折れ線グラフ
→ シェアの表現:円グラフ
- 1グラフ1メッセージに留める
- 散布図で相関関係を表す(縦軸x横軸)
→ 改善点に落とし込む
- グラフを組み合わせる (例:パレートグラフ)
- ウォーターフォールチャート
→ 「複数のプラスと複数のマイナスがあり、結局最後はこうなった」というメッセージ
数字を使ってプレゼンする
- 3−1−3の法則
→3分で終わる、伝えたい主張は1つに絞る、その根拠は3つ - センセーショナリズムではなく、相手のモノサシにあった単位で伝える
- 「見せる資料」と「備える資料」を用意する
→ 見せる資料:自分の主張に必要な数字だけを資料に入れる
→ 備える資料:ツッコミ対策として参照データなどを手元に持つ - 情報量と成功率は反比例する
- 数字の言い回し
1.<実数1>に対して<実数B>。これは<割合>にあたります
2.<割合A>に対して<割合B>。これは<実数>にあたります
3.<実数A>です。これは<実数B>と同じこと
- 数字はゆっくり話す、10秒に一回「1秒の間」を取って話す
- 「100%の理解よりも75%の納得感」をゴールにする